将棋の王手と詰み
将棋の王手は、次の手で相手の玉を取れる状態にする手のことです。王手をかけられた側は必ず防がなければなりません。防ぐ方法が1つもない状態を詰みといいます。
王手とは
次の手で相手の玉を取れる状態にする手を「王手」といいます。王手をかけられた側は、次の手で必ずそれを防がなければなりません。王手を放っておいて別の手を指すのは反則です(反則)。
王手をかけるときに「王手」と声に出す決まりはありません。言わなくても反則にはならないので、王手をかけられていないか、いつも自分で盤を見て確かめましょう。
王手の防ぎ方は3つ
王手を防ぐ方法は、次の3つしかありません。王手をかけられたら、この順に考えると見落としが減ります。
- 逃げる:玉を、相手の駒が利いていないマスへ動かす
- 取る:王手をかけている駒を取る(玉で取ってもよい)
- 合駒(あいごま):王手をかけている駒と玉の間に、駒を動かすか打って防ぐ
△後手の持ち駒:歩
合駒ができるのは、飛車・角・香車のように離れたところから王手をかけられたときだけです。すぐ隣からの王手には間のマスがありません。桂馬の王手も、駒を跳び越えてくるので、間に駒を置いても防げません。逃げるか、桂馬を取るかのどちらかです。
詰みとは
王手をかけられて、3つの防ぎ方がどれもできない状態を「詰み」といいます。詰んだ側の負けで、対局はそこで終わります。
いちばん基本の詰みが「頭金」です。玉の真上(頭)に金を打ち、その金を別の駒で守っておくと、玉はどこへも逃げられず、金を取ることもできません。
▲先手の持ち駒:金
反対に、取れそうに見えて実は取れない、という詰みもあります。王手をかけた駒を取ると、別の駒の通り道が開いて自分の玉が取られてしまう場合です。
投了:詰む前に負けを認める
実際の対局では、詰まされる前に「負けました」と言って負けを認めることが多く、これを「投了」といいます。はっきり負けが見えたところで投了するのが、相手への礼儀でもあります。声に出す代わりに、頭を下げて駒台に手を置いても投了の合図になります。
勝ち負けが決まる場面のまとめ
対局の終わり方は、詰みと投了のほかにもいくつかあります。
このサイトでの王手と詰み
- 「AIと対局」では、王手がかかると盤の上に「王手」の知らせが出ます(詰んだときは結果の画面になります)。ヒント表示がオンなら、飛車や角などが離れた場所から王手をかけているとき、玉までの線も表示されます
- 王手を防がない手は指せません。防ぐ手がなくなれば詰みとして自動で対局が終わります
- 負けを認めるときは「投了」ボタンを押します
頭金のような詰みの形は、AIと対局で実際にねらってみると早く身につきます。
よくある間違い
- 王手に気づかず、別の手を指してしまう。王手を放っておくのは反則です
- 王手をかけるときに「王手」と言わないと反則だと思う。そんな決まりはありません
- 桂馬の王手に合駒しようとする。桂馬は跳び越えてくるので、逃げるか取るしかありません
- 守りのない駒で王手をかけて、玉に取られてしまう。王手をかけた駒が取られないか確かめましょう
- 王手をかけたら勝ちだと思う。相手に防ぐ手が1つでも残っていれば、まだ詰みではありません
確認問題
問16三の桂馬に王手をかけられています。後手はどうやって防げばよいですか。
後手の王が5一、金が5二。先手の桂馬が6三 答え5二の金で6三の桂馬を取れば防げます(王が4一・4二・6一・6二へ逃げてもよい)。桂馬の王手なので、合駒では防げません。
問2先手の番です。持ち駒の金を打って、1手で詰ませてください。
▲先手の持ち駒:金
後手の王が5一、先手の銀が4三。先手の持ち駒は金 答え5二に金を打つ「頭金」で詰みです。王の逃げ道はすべて金が押さえ、金は4三の銀が守っているので、王で取ることもできません。
問3王手をかけられたときの防ぎ方を、3つ答えてください。
答え逃げる(玉を動かす)、取る(王手をかけている駒を取る)、合駒(間に駒を置く)の3つです。
この章のまとめ
- 王手は、次に玉を取れる状態にする手。かけられたら必ず防ぐ
- 防ぎ方は、逃げる・取る・合駒の3つだけ
- 3つとも無理なら詰みで負け。頭金がいちばん基本の形
- 詰む前に負けを認めるのが投了
わからない言葉は、将棋の用語集で調べられます。
最終更新日:2026年9月28日