将棋の持ち駒と駒を打つルール
将棋の持ち駒は、相手から取って自分のものにした駒です。手番のときに、盤の駒を動かす代わりに持ち駒を空いたマスへ打てます。これが将棋ならではの特徴です。
取った駒は自分の持ち駒になる
相手の駒を取ると、その駒は自分の「持ち駒」になります。持ち駒は盤の横(駒台)に置いておき、相手にも見えるようにします。持ち駒の枚数には、特に決まりはありません。
▲先手の持ち駒:歩
持ち駒を打つ
自分の手番には、盤の上の駒を動かす代わりに、持ち駒を1枚だけ空いているマスに置けます。これを「打つ」といい、1手として数えます。打った駒は、次の手からは盤の上の駒と同じように動かせます。
打てるのは空いているマスだけです。駒のあるマスに打って、その駒を取ることはできません。相手の陣地の奥でも、自分の玉の横でも、空いていればたいてい打てます(打てない場合は次の項目にまとめました)。
- 打った駒は、元の向き(自分の駒の向き)で置く
- 打った駒は成っていない面で置く。敵陣に打っても、打った時点では成れない
- 成れる駒(飛車・角・銀・桂馬・香車・歩)を敵陣に打ったときは、次にその駒を動かすときに成れる
▲先手の持ち駒:飛
成った駒を取ったら元に戻る
成った駒を取ると、元の駒に戻してから持ち駒にします。と金を取れば歩、竜を取れば飛車、馬を取れば角です。持ち駒を成った面で打つことはできません。
打てない場所
空いているマスでも、次の場所には打てません。どれも指せば反則負けになる手で、反則の章で図にしています。
- 二歩:自分の歩がある縦の列(筋)に、もう1枚歩を打つ
- 打ち歩詰め:歩を打って、相手の玉を詰ませる
- 行き所のない駒:この先動けなくなる場所に打つ(歩・香車を一段目、桂馬を一段目か二段目)
- 王手をかけられているとき:王手を防がない場所に打つ(打つなら、王手をさえぎる合駒の場所だけ)
持ち駒の使い方
持ち駒は、盤のどこにでも1手で置ける駒です。遠くへ動かすのに何手もかかる駒でも、打てば一瞬で目的の場所に現れます。うまく使うと、盤の上の駒だけではできない攻めや守りができます。
よく出てくる使い方が「両取り」です。1枚の駒で相手の駒2枚を同時にねらうと、相手はどちらか1枚しか逃がせません。桂馬は駒を跳び越えて2か所をねらえるので、両取りにとても向いています。
▲先手の持ち駒:桂
どの駒をどこに打つかの目安もあります。金は横や後ろにも動けるので、自分の玉のそばに打って守りに使うと強い駒です。銀や桂馬は前へ出る動きが得意なので、相手の玉の近くに打って攻めに使うとよく働きます。
このサイトで持ち駒を打つには
盤の上下にある駒台の駒をタップすると、打てるマスが盤に示されます。打ちたいマスをタップするか、駒台から盤へドラッグして打ちます。打てないマスをタップしたときは、ヒント表示がオンなら理由が出ます。
よくある間違い
- 相手の駒があるマスに打って、その駒を取ろうとする。打てるのは空いているマスだけです
- 成った面で打つ。持ち駒は必ず表(成っていない面)で打ちます
- 持ち駒を2枚続けて打つ。1手で打てるのは1枚だけで、打ったら相手の番です
- 取った駒を相手の向きのまま打つ。持ち駒は自分の駒なので、自分の向きで置きます
- 持ち駒を手の中に隠しておく。持ち駒は駒台に置き、相手からも見えるようにします
確認問題
問1相手の竜を取りました。自分の持ち駒には何が増えますか。
答え飛車です。成った駒を取ったときは、元の駒に戻して持ち駒にします。竜は飛車が成った駒です。
問25七に自分の歩があります。持ち駒の歩を5三に打てますか。
▲先手の持ち駒:歩
5七に先手の歩。持ち駒にも歩がある 答え打てません。5筋にはもう自分の歩(5七)があるので、二歩の反則になります。
問3持ち駒の桂馬を打って、7二の金と9二の銀を同時にねらいたい。どのマスに打てばよいですか。
▲先手の持ち駒:桂
後手の金が7二、銀が9二 答え8四です。8四の桂馬は、2つ前の左右にあたる7二と9二へ跳べるので、金と銀の両取りになります。
この章のまとめ
- 取った駒は自分の持ち駒。手番に1枚、空いているマスへ打てる
- 成った駒を取ったら元の駒に戻して持ち駒にする
- 打った駒は成っていない面。敵陣に打ったら次に動くとき成れる
- 二歩・打ち歩詰め・行き所のない場所には打てない。王手をかけられていたら、防ぐ場所にしか打てない
わからない言葉は、将棋の用語集で調べられます。
最終更新日:2026年9月28日